Jリーグは22日、日本野球機構(NPB)との「第8回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催し、村井満チェアマンは終了後の会見で、同日に専門家から新たに提言された無観客での再開について受け入れる姿勢を示した。

この日の会議では専門家からプロ野球、Jリーグ開催にあたっての新たな提言内容が示された。公開された文書では、当面は無観客試合が好ましいとする文言のほか、ミーティングや打ち合わせなどはなるべく屋外で行うこと、一定時間マスクをつけずに飲食、飲酒を続ける観客を減らすことなどが新たに記された。

村井チェアマンは無観客開催については一貫して検討要素のひとつであることを強調していた。今回、新たな提言内容として示される形となり「Jリーグとしてひとつの手段として受け入れていきたい」と容認する構えをみせた。

今後は新たな提言内容を踏まえながら1週間以内をめどに再開時期の議論などを進めていくとし「詳細にわたり、貴重な提言をいただいた。これだけ国民が努力して沈静化に努めたものを無駄にしないよう慎重に、そしてスポーツ文化を皆様にお届けできるよう努めていきたいと思います」と力を込めた。

また、専門家チームの座長を務める賀来満夫東北医科大教授兼東北大名誉教授は「今後は(感染拡大の)第2波を最大限に警戒しながら社会経済活動を維持すること、感染防止を最大限やっていくことが一番になる」と話した。

現在、世界では台湾のプロ野球が観客を入れて4月12日に開幕したほか、韓国でもプロ野球が5月5日、同8日にはサッカーのKリーグもともに無観客で開幕。ドイツのサッカー、ブンデスリーガも5月16日に再開した。