J2アルビレックス新潟は10日、聖籠町でJ3カターレ富山と非公開で練習試合(45分×2)を行った。

1-3で敗れたが、先発出場したFW渡辺新太(24)が左足で先制点を挙げ、エースが存在感を示した。

前半29分、渡辺はDFマウロ(30)からのロングボールに反応、相手DFをドリブルで抜き去りペナルティーエリア付近から左足を振り抜きネットを揺らした。試合後オンライン取材に応じた渡辺は「自身2本目のシュート。1本目を決めることができなかったので良かった」と振り返った。

この試合はFWファビオ(23)と2トップを組み、前半45分間プレー。前後、左右を流動的に入れ替わったが多くのチャンスは生み出せなかった。「6日の練習試合より、個人もチームも良くなかった。ゲームの進め方やコミュニケーションの部分の改善が必要」と課題を口にした。

27日からのリーグ戦再開へ向け、渡辺は「戦術にとらわれすぎず、全員が発想力や応用力をつけることが必要。実戦から離れている分、簡単な作業ではないが、繰り返すしかない。練習試合や再開後のリーグ戦も含め、チーム力を向上させていく」と語った。今季開幕のザスパクサツ群馬戦(2月23日・3○0)に続くゴールに期待がかかるエースが、これまでにない変則的なシーズンを戦い抜く覚悟を示した。【小林忠】