Jリーグは16日、臨時の実行委員会をオンライン上で開催した。前日15日に7月4日のJ1再開、6月27日のJ2再開とJ3開幕後の日程の一部を発表。この日は試合開催の可否判断や賞金について、PCR検査実施の運用などについて協議した。試合へのエントリーはPCR検査での陰性が条件で、スタジアムへの移動出発時に体温37・5度以上は不可。「GK1人を含む14人以上」が開催可能の基準となるが、下回った場合はJリーグとクラブで協議し、試合を開催できる道を探る。審判も同条件で、主審及び副審の2人がいることが開催の条件。審判の人数が基準を下回った場合の開催可否、中止となった試合の延期試合についてはチェアマンが判断することで合意した。

賞金は50%とし、減額分は新型コロナウイルスの影響を受けたクラブへの補填(ほてん)対象とする。理念強化配分金、21年シーズンの昇降格については、今季の進捗(しんちょく)状況を見ながら議論を継続させ、今秋にも方向性を打ち出す方針で一致した。また全クラブで実施するPCR検査の1回目を19日に行い、20日にも全選手の検査を終える見通しを示した。

オンライン上で会見した村井満チェアマンは「昨日日程が発表され、世の中はまもなく再開するという空気になりつつある一方、東京を中心に数多くの感染が報告されており、予断を許さず開幕に向けて臨もうと話して(会議を)スタートした。内容的には今後再開するとしても、第2波、3波、さまざま不測の事態が予測される。地域によって状況が異なる可能性もあり、クラブによって感染が出現する可能性もある。競技会を開催する、試合を開催する可否判断、ジャッジポイントが、今後の運営上の肝になるということで、今日は試合開催可否判断についての議論をした。緊縮財政をしながら、通常のコスト削減だけじゃなく、コロナ対策に相当な資金を拠出しなくてはいけないので、賞金の考え方についても議論をした。PCR検査センターの導入も再開前に行うので、手順に関する申し合わせも行った」と話した。