プレナスなでしこリーグのINAC神戸DF三宅史織(24)とMF杉田妃和(ひな、23)が、日本が開催地に立候補していた23年女子ワールドカップ(W杯)の招致断念について思いを語った。25日、神戸市内で行われたクラブの全体練習に参加した。

なでしこジャパンの一員として、3月の米国で行われた国際親善大会「シービリーブス杯」に出場していた三宅は「招致活動の中で選手もいろいろな活動を通じて、アピールしていた。こういう状況になってしまって、残念な気持ちはあります」と正直な思いを口にした。その上で「でも、自分たちの先が終わった訳じゃない。自分たちが目指すのは変わらない。次に向かってやるだけです」と選手としての使命をかみしめた。

19年W杯フランス大会でも主力として活躍した杉田は「日本が好きな自分からすれば(他国での生活が必要ではなく)有利な面があるかなと思っていたけれど、仕方がない。変わらず、これからもやっていきたいです」とキッパリ。1年延期となった東京オリンピック(五輪)についても「(延期で)後ろ向きな自分はいなかった。時間が増える、準備ができる、とプラスに捉えています」と力強く言い切った。

23年W杯については、今月22日に日本サッカー協会(JFA)の臨時理事会が行われ、田嶋幸三会長が招致の断念を表明した。開催地は25日の国際サッカー連盟(FIFA)理事会で決定する予定となっている。