J2ジュビロ磐田は0-1でアビスパ福岡に敗れ、今季初の連勝を逃した。0-0で迎えた後半25分、DF藤田義明(37)のパスミスからカウンターを浴び、決勝点を許した。頼みの攻撃陣も終盤に引いてゴールを守る相手守備陣を最後まで崩せず、3試合ぶりの無得点。今季はここまで5試合で2勝1分け2敗と、波に乗り切れていない。

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磐田が連戦仕様の布陣を敷いた。前節ホーム山口戦から中3日の一戦で、フベロ監督(46)はスタメンを変更。「回復時間を考慮した」と、左サイドの2人を入れ替えた。DF桜内渚(30)とMF藤川虎太朗(21)が今季初先発。フレッシュな選手を送り込んだ。福岡出身で東福岡高出の藤川はプロ入り後初の凱旋(がいせん)試合。開始4分には右足ボレーでゴールを狙うと、同40分にも切れ味鋭いドリブルで仕掛け、敵陣の深い位置でFKを獲得。高校時代まで過ごした「地元」福岡のピッチで存在感を示した。

ともに今季2得点を挙げているFW小川航基(22)とFWルキアン(28)の2トップは前半シュートが打てなかった。

決定機が作れない中でGK八田直樹(34)は後半14分に至近距離かのシュートをストップ。同17分にも好セーブを見せたが、耐えきれなかった。25分、DF藤田がハーフライン付近でパスミスし、カウンターから失点。八田は「先に失点しないことが大事」と警戒していたが、痛恨の先制点を許した。

終盤はゴール前を固める相手を崩せず、完封負け。今季はここまで2勝1分け2敗。J2の戦いに苦戦している。

▽フベロ監督「五分五分の試合展開だったが、自分たちのミスから入れられてしまった。その後は福岡がいい守りをしたと言わざるを得ない試合だった」