Jリーグは20日、臨時の実行委員会を開き、予定していた「8月1日から収容人数の上限50%で試合開催」の方針を見直し、同10日までは現状の「上限5000人もしくは収容人数の50%の少ない方」で実施することで合意した。

アルコールの販売についても自粛する運用を10日まで継続する。

村井満チェアマンは感染状況に地域差があるものの、今回の決定について各クラブから異論は出なかったとし「まだまだ予断を許さない状況です。Jリーグクラブの総意としてとらえていただければ」と話した。

現在、東京を中心に新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向にあり、18日には政府の西村康稔経済再生担当相が会見で、プロスポーツやコンサートなどイベントに対する8月以降の入場者数の緩和について「慎重に考えなければいけない」と再検討する姿勢を示していた。

村井チェアマンは8月11日以降の対応については、27日にNPBと合同で実施する「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームと意見交換し、その後臨時の実行委員会で議論して慎重な態度を取ることで一致したと明かした。今週22日に開かれる政府の新型コロナ感染症対策の分科会の意見も参考にしていくという。

今回は明確な政府見解などが出ていない中での決定となった。村井チェアマンはこの日午前中に専門家らに意見を聞いたことを明かし「明確なステートメントがあったわけではありませんが、非常に危機感が高い感覚でした」と説明。「今後も今の感染者数が引き続き続く可能性が高いということであったり、いわゆる国民感覚も慎重になってきているというものもありました」と話した。