サガン鳥栖の金明輝監督(39)が、勝ち点1に悔しさをにじませた。

前半から相手の攻撃を前線で封じる守備が機能。後半6分にFW石井のゴールで先制したが、同30分に追いつかれた。

前半から続けた守備について「あれを90分やるのは難しい。点を取ってからはミドルプレスに変えた」と前置きし「点を取ってから少し臆病になって、長いボールが増えた。自分たちがやるべきことを突き詰めないと(得点をしたことで)逆に勝利が遠のいてしまう」。その上で「選手たちはハードワークをしてくれて、C大阪相手に互角以上にやってくれたのは自信になる。先制点を取った後の試合運びは、次に出た課題」と振り返った。

チームはリーグ戦7試合を終えて、4分け3敗。18チームで唯一白星がないが、15位に浮上した。待望の今季初勝利に向けて「毎試合、毎試合、全力で勝ちにいっていますし、トレーニングでも、負けをポジティブに取るわけではないが、慢心じゃなく、危機感を覚えて選手たちが発信してくれている」。苦しみながらも、勝ち点3が近づいている手応えがある。