ジュビロ磐田が辛くも引き分けに持ち込んだ。

アウェーでFC琉球に2-2のドロー。1点を追う後半9分にFW中野誠也(25)が右足で同点弾。同35分に自陣右サイドを崩されて失点するも、ブラジル人助っ人が救った。同41分に途中出場のFWルキアン(28)が左CKからのこぼれ球を押し込んだ。先制された試合は今季5戦勝ちなしと勝てなかったが、2度の追う展開から勝ち点1を積み上げた。

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敵地で苦しい立ち上がりとなった。磐田は前半14分、自陣左サイドから中央を崩されて先制点を献上。守備を優先するゲームプランが早々に崩れた。フベロ監督(46)は「序盤から集中力を切らさずにやりたい」。この日は前節徳島戦から先発4人を変更。今季初出場となったDF舩木翔(22)ら、フレッシュな選手を送り込んだが、またしても先手を取られた。徳島戦から中3日の過密日程と長距離移動で臨んだ敵地戦。気温30度以上、湿度も70%を超える沖縄特有の蒸し暑さも重なり、攻撃は精彩を欠いた。

それでも、FW中野が重苦しい雰囲気を振り払った。後半9分、左クロスを右足ダイレクトで合わせて、同点。「どの試合でも点は取りたい」と、今季先発のピッチで躍動した。同35分に自陣右サイドを崩されて一時は勝ち越されたが、FWルキアンがチームを救う値千金のゴールを奪った。同41分、左CKからこぼれたボールを右足ボレーで合わせてネットを揺らした。頼れる助っ人は今季チーム最多の4得点目をマーク。意地を見せた。勝利こそ逃すも、2度の追う展開から勝ち点1を獲得。中3日のアウェー愛媛戦で3戦ぶりの勝利を目指す。