神戸にとって手痛い、厳しい敗戦に見えた光明。0-2の後半41分、途中出場の18歳FW小田裕太郎が仙台DFを右サイドから切り裂く。ゴール前で構えた藤本が「(小田)裕太郎が抜け出した瞬間くるかな、と。いいポジションがとれた」と、小田の初アシストで意地の1点をもぎ取った。

今季、ユースから昇格したU-19日本代表。劣勢で投入された自身3試合目は、フィンク監督の期待の表れ。指揮官は「非常に残念な気持ち。サッカーはチャンスをものにしたチームが勝利する。我々は決定力を欠いた」と嘆くも、数少ない笑顔の場面だった。

181センチと上背もあり、積極的に攻める姿勢が評価される。「まだ先がある。前を見て進んでいきたい」とフィンク監督。前節札幌戦で負傷した今季4得点のFW古橋を欠き、露呈した「決定力」の課題。18歳にはその問題を解決する可能性がある。【実藤健一】