横浜FCの下平隆宏監督(48)が3日、オンラインで取材に応じ、5日のサガン鳥栖との対戦の難しさを口にした。鳥栖は新柄コロナウイルスの検査で10人の陽性者が確認され、8月14日からクラブの全体活動を休止し、リーグ戦も4試合延期となっていた。8月26日に練習を再開させて以降、横浜FCとのリーグ戦が鳥栖の再開試合となる。

下平監督は「鳥栖がどういう状況か分からない」と率直な感想を吐露。「もしかしたら、コンディションが悪くゲーム感がない可能性もありますし、逆にリフレッシュして休養十分で久々のゲームでモチベーションマックスで来る可能性もある。フレッシュで来るのは間違いない。今まで、試合ができなかった思いが(ピッチで)出て来るとは思うので。厄介です…」。フレッシュでモチベーション高い状態で来ることを想定し、準備を進めているという。

チームは8月30日のセレッソ大阪戦で1-2で敗れ、連勝が3でストップした。ミーティングでは、C大阪の組織的守備の映像を「お手本」として題材に使用。相手のボランチ2人、MF清武、FW高木らが空いたスペースをすぐに埋める献身的な守備をしている場面を映像で振り返り「セレッソはここまでやっている。それが今、2位にいる理由」と伝えたという。

負傷者が増えている厳しい台所事情ではあるが、下平監督は「鳥栖とうちは、ビルドアップするところ、早くつなぐところなど共通するところは多い。ビルドアップ、ハイプレスのやり合いになるのかなと。フィニッシュのクオリティー、ゴール前を守る守備の粘り強さがかぎになる」。C大阪戦の敗戦を糧に、難しい試合で勝ち点3を持ち帰る覚悟だ。