3失点で完敗したガンバ大阪の宮本恒靖監督(43)は、開始2分で柏レイソルのFWオルンガに奪われた先制点を「もう少し厳しい、しっかりした対応が必要だった」と振り返った。

守備陣がオフサイドを取れず、背後のスペースに簡単に抜け出されての失点だった。先制点を狙っていたG大阪にとっては、ゲームプランが根本から狂う失点だった。

指揮官は「1点目の時間帯(前半2分)もそうだし、2点目も前半残り少ない時間帯(同40分)」と、特に許してはいけない失点の時間帯を指摘。「(後半は)2点を追いかける中(自分たちの)いい時間帯もあった中、失点(3失点目)をして、自分たちの力が足りないと思う」と現実を受け止めた。一時は優勝争いをしながら、最近5試合は1勝1分け3敗と、失速が目立ち始めた。

その中で、ユースから昇格したFW川崎修平(19)がJ1デビューとなった前節に続き、2試合連続で後半途中から出場した。

「点を取りに行けという(監督の)指示で入っていたし、点を取れば流れは変わると思っていた。結果を出していかないと意味がないので、もっといかないといけない。やっぱり、ゴールやアシストはもっと狙っていきたい」

40歳のレジェンド、MF遠藤は4試合ぶりに後半32分から出場した。同時にピッチに入った川崎は「ヤット(遠藤)さんからは、失敗してもいいから仕掛けていけとアドバイスされた」という。22学年差の大ベテランと新人が執念を見せたが、やはり3点差は大きすぎた。【横田和幸】