モンテディオ山形は今季最多5435人のサポーターに3連勝をプレゼントし損ねた。21位の松本山雅FCに1-3で敗れ、16位からの浮上ならず。守備陣のミスが失点に直結し、左膝前十字靭帯(じんたい)断裂で長期離脱中のGK櫛引不在が響いた。石丸監督はコーチとして3季在籍した古巣に今季2連敗となった。

前半は相手を圧倒も、0-0で折り返し。後半4分に先制された。すぐさま反撃し、同8分、FWアラウージョの左クロスをMF南がゴール前で触り、最後はFW中村充孝(30)が左足で同点弾。しかし、その2分後、最終ラインの組み立てミスから勝ち越され、同30分にはGK佐藤のパスミスから3点目を献上した。

試合を支配しながら敗れ中村充は「シュートが一番の突破口だった」と悔やみ、石丸監督はチーム全体で「ゴールに対する貪欲さが足りなかった」と指摘。山形はシュート12本も、打てる場面はもっとあった。一方、松本はミスを突き同8本で試合を決めた。「安い3失点を与えてしまった。これをやってるようでは勝てない」と指揮官は厳しい表情だった。【山田愛斗】