ガンバ大阪MF福田湧矢(21)が、24日の柏レイソル戦(パナスタ)でも左サイドバック(SB)での先発が濃厚だ。先発自体は5試合連続となり、左SBの位置では4試合連続の先発になる。

本来の左SBには元日本代表のベテランDF藤春がいるが、練習で脳振とうを起こして別メニュー調整が続き、現在3試合連続で欠場している。そのタイミングで、東福岡から入団3年目で本来はウイングバックの福田が、ほぼ経験のなかったDFとして出番を重ねている。

23日、大阪・吹田市内での練習後、オンライン取材に応じ、柏の強力攻撃陣との対戦を楽しみにした。

「失点はここ何試合か少ないので、自信を持ってやりたい。ウイングバックとサイドバックは全然違って、最初は戸惑っていたが、段々慣れてきた。自分はサイドバックっぽい選手ではないが、違う色を出せれば」

機動力のある福田は昨季は17試合1得点で、攻撃面に定評があった。だが守備を前提に戦うサイドバックでも豊富な運動量で相手を抑え込み、その上で攻撃参加をこなす。本来は右利きで今季ここまで19試合(無得点)出場。宮本監督が守備の成長を認めつつ、福田の1対1での仕掛けなど従来の特長を最大限に生かしている。

「ここ最近は、多少不利な試合でも勝てるようになった。相手と1対1になると基本楽しいし、抜かれる意識はない」という強心臓の持ち主が、最近8試合で7勝1分けというG大阪の強さの象徴になっている。【横田和幸】