J1川崎フロンターレの元日本代表MF中村憲剛が1日、今季限りでの現役引退を表明した。03年から川崎F一筋18年の名手は、40歳の誕生日だった10月31日の東京戦でゴールを決めたばかりだった。これまでの偉業を記録で振り返った。

◆チームタイトル 川崎Fが初めてタイトルを獲得したのは17年のJ1リーグ戦。中村憲剛が加入した03年からJ1初タイトルまでリーグ年間2位3回、ルヴァン杯(ナビスコ杯時代含む)準優勝3回、天皇杯準優勝1回で「シルバーコレクター」と呼ばれたが、17年以降はJ1リーグ優勝2回(17、18年)、ゼロックススーパー杯優勝1回(19年)ルヴァン杯優勝1回(19年)と3年連続でタイトルを獲得。

◆個人タイトル 36歳だった16年に史上最年長でJリーグMVPを受賞。Jリーグのベストイレブン受賞は8度。8度のベストイレブンはMF遠藤保仁(G大阪)の12度、DF田中マルクス闘莉王(浦和、名古屋)の9度に次いで歴代3位。

◆J1通算出場 463試合出場は川崎Fで歴代最多。J1全体では11位。1つのクラブでJ1通算450試合以上出場は、GK曽ケ端準(鹿島)533試合、MF小笠原満男(鹿島)525試合、DF山田暢久(浦和)501試合、DF中沢佑二(横浜)510試合、GK楢崎正剛(名古屋)527試合、MF伊東輝悦(清水)483試合、MF遠藤保仁(G大阪)572試合と過去7人。

◆J1通算得点 74得点はFW小林悠の118点、FWジュニーニョの110点、FW大久保嘉人の84点に次いで4位。J1全体では歴代32位。40歳以上でゴールは中村が6人目。

◆直接FK7点もPKなし 得点部位の内訳は右足48、左足22、ヘッド4点。直接FKゴールは7点あったが、PKでの得点は1点もない。

◆J1で16シーズン連続複数得点 05年からJ1リーグ戦で16年連続2ゴール以上をマークしており、連続シーズン複数得点の歴代最長記録保持者。年間10ゴール以上は06年の1度だけだが、安定したパフォーマンスでチームの勝利に貢献した。

◆ハットなし J1で1試合2得点は5度記録しているが、3得点以上のハットトリックは過去にない。

◆102アシスト 非公式だが、日刊スポーツ調べでJ1通算102アシスト。MF遠藤保仁の144、MFビスマルクの110に次いで歴代3位。