最下位に沈むベガルタ仙台がサガン鳥栖に0-3で敗れ、チームワースト2位となる17試合連続未勝利(5分け12敗)となった。

3日に予定されていた柏レイソル戦が、柏にコロナ感染者が出たことで中止に。前節から中7日と長い調整期間があっただけに、深刻な状況に陥っている。

一瞬のミスに泣いた。前半6分、中盤の連係が乱れて相手にボールが渡ると、そのままパスで展開され、鳥栖FWアウベスに決められる。攻撃陣も相手守備陣に太刀打ちできず、前半はシュート0本で終わった。後半序盤に、昨季まで鳥栖に在籍したMFクエンカがミドルシュートを放って反撃に転じたが、同10分と同21分に鳥栖MF本田から立て続けにゴールを決められ完敗。今なおホームでの未勝利も続いている。ボランチで先発したMF浜崎拓磨(27)は「ピッチに立つ選手間でコミュニケーションが足りなかった。チームがバラバラになると勝利はつかめない」と、浮上できない現状に唇をかみしめた。

試合前、サポーターは選手を乗せたバスをチームフラッグを掲げて出迎え、ピッチ練習から拍手で鼓舞し続けた。FW長沢駿(32)は「全員がバスから見ていた。こんな試合をしてしまい情けない」と悔やんだ。そして、試合後には怒りをこらえ切れないサポーターが、選手を乗せたバスを取り囲んで激しく抗議。暴言を吐くサポーターの姿もあった。騒動から1時間20分後、サポーターの代表者とクラブが後日に話し合うことが決まり、バスは発進した。迷走は、どこまで続くのか。