清水は3-1でC大阪を下し、今季初の連勝を飾った。左サイドで途中出場したMF中村慶太(27)の今季初ゴールが決勝点。チームは2試合連続で3得点を奪って快勝した。

1-1の後半41分、横パスを受けた中村がゴール前へ進入。素早く左足を振り抜き、右下へ流し込んだ。「DFが外へ引っ張られたのが見えた。良いコースに決まった」と白い歯を見せた。ホームC大阪戦は5連勝となり、11戦負けなし(7勝4分け)。試合終了の笛が鳴ると、スタジアムは大きな拍手に包まれた。

監督交代に踏み切った後、平岡宏章新監督(51)の下で2戦2勝となった。指揮官は「特効薬はない」と話し、球際の競り合いや攻守の切り替えなどの基本を再確認。「チームの勝利のために戦える選手」を求めてきた。この日は警戒していたサイド攻撃から失点したが、試合を通じて危険な場面は数えるほど。押し込まれる時間帯でも粘り強く対応し、勝ち越しにつなげた。

オーバーヘッドで先制点を挙げたMFヘナト・アウグスト(28)は「全員が成長している」とうなずいた。今季は5勝5分け17敗。次節は21日にアウェーで札幌と対する。これまでの負けを取り返すべく、白星を重ねる。【古地真隆】