ガンバ大阪が2-1で敵地浦和レッズ戦に逆転勝ちし、引き分け以下で決定していた川崎フロンターレの今節での優勝を阻止した。

1点を追う後半21、36分にFW宇佐美、DF高尾が連続得点し、土俵際で執念の逆転勝利を収めた。同点で迎えた後半34分、宮本監督が3選手同時交代の采配を見せると事態は動く。2分後、CKから2年目のDF高尾が通算45試合目でJ1初得点。24歳は「大事な試合で結果を出せてよかった」と喜んだ。

川崎Fと勝ち点は14差でともに残り5試合。次節25日の直接対決で、目前の胴上げ阻止には再び勝つ以外ない。G大阪は、2位死守で天皇杯出場=5大会ぶりの優勝が現実的な目標だ。宮本監督は「目の前の試合に全力を注ぐことだけを考えている」。違うタイトルに向けた執念が、最近14戦で11勝2分け1敗の快進撃を生む。宇佐美は「僕らが(目の前の優勝を)止めることに意味がある」と、大一番に意欲を示した。

<22日優勝を巡るドキュメント>

▼午後4時3分 浦和-G大阪キックオフ。0-0なら川崎Fが優勝

▼午後5時21分 後半17分、浦和DF槙野が先制。1-0なら川崎Fが優勝

▼午後5時25分 後半21分、G大阪FW宇佐美が同点弾。1-1なら川崎Fが優勝

▼午後5時40分 後半36分、G大阪DF高尾が勝ち越し弾。1-2なら優勝決定は25日の直接対決へ持ち越し

▼午後5時54分 1-2で試合終了。G大阪が逆転Vへ望みをつなぐ