J2京都が9日、来季の監督として曹貴裁(チョウ・キジェ)氏(51)の就任を発表した。7日に実好監督の今季限りの退任が決まっていた。

曹氏は湘南監督時代の19年10月に自身のパワハラ問題が表面化し、監督就任に必要なS級ライセンスを1年間停止となった経緯がある。

今回の監督復帰にあたり、曹氏はクラブを通じ、自らパワハラ問題を謝罪するコメントを出した。

「まず初めに、昨年、自分が起こしてしまったハラスメント行為に関して、深くおわび申し上げます。

ハラスメント行為により1年間のS級ライセンス停止を受けたにもかかわらず、このたび、ありがたいオファーを京都サンガFCからいただきました。ここ京都は自分が生まれ育った町です。そのクラブから一緒に高みを目指していこうと言葉を掛けていただいたことはこの上ない喜びです。

この1年で学んだ、スタッフ・選手1人1人の気持ちや、思いの深い部分まで理解する姿勢を大切にしながら、京都の皆さんとともにスタッフ、選手全員と一緒にサッカーそのものの楽しさや素晴らしさをとことん追求し、繰り広げるフットボールに歓喜する瞬間をたくさん見せ続ける。これこそが、全身全霊をかけて、成し遂げなければならない最大のミッションだと感じています。

京都のフットボールを、皆さんと一緒に世界へ近づける。この夢をかなえるために一生懸命頑張ってまいります」。

愛着のある京都から再出発し、チームをJ1昇格へと導く決意のコメントとなった。