ベガルタ仙台は17日、GK関憲太郎(34)の契約満了による今季限りでの退団を発表した。

関はJ2時代の08年に明大から加入。10~12年は当時J2だった横浜FCに期限付き移籍し、徐々に出場機会をつかむと、13年に仙台に復帰した。14年には自己最多の33試合でゴールを守った。今季の公式戦出場はないが、通算でJ1は85試合、J2は59試合、カップ戦は22試合、天皇杯は11試合に出場している。

関はクラブを通じて「期限付き移籍の期間も含め13年間お世話になりました。クラブにかかわるすべての方々のおかげで今の自分があると思っています。この13年間はクラブとともに成長することができたかけがえのない時間であり、数多くの経験を通し、大切な思い出もできました。感謝してもしきれません。また、ファン、サポーターみなさんの憲太郎コールは、いつもプレーの手助けとなり、心強い存在でした」と感謝した。

昨年5月8日のルヴァン杯東京戦では相手選手と接触して、後半16分に負傷交代。下顎の骨折で全治3カ月と診断された。同5月12日のホーム広島戦後には、仙台イレブンが関の名前入りシャツを着てスタジアムを1周。サポーターとともに背番号「21」にエールを送った。関は不屈の闘志で復帰し、同9月14日のアウェー札幌戦からベンチ入り。控えGKとしてチームを後押しした。

関は「昨年、顎を骨折した際に横断幕や21のゲーフラを掲げ、コールをしていただき、ありがとうございました。試合を病室で見て、早くピッチで恩返ししようと誓いました。お礼をお伝えするのがこのタイミングになってしまい申し訳なく思っています。長い間どんな時も熱い応援をありがとうございました。これからもベガルタ仙台の活躍と発展を心から願っています。今まで本当にありがとうございました」とサポーターにメッセージを贈った。