北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(63)が来季につながる白星を約束した。

18日、チームは19日今季最終の浦和戦に向け、千葉市内で前日練習を行った。現在13位で、勝敗にかかわらず17年のJ1復帰後の最低順位で終わることが確定しているが「良い形で終えて気持ち良くオフに入っていけるようにとにかく全力を尽くして戦いたい」。17年以来3年ぶり、自身にとっては18年札幌監督就任後初のシーズン最終戦勝利を目指す。

コロナ禍の今季はリーグ中断や過密日程、1シーズンで3度のキャンプ敢行と異例の状況が続いた。8月に入り9戦連続未勝利(2分け7敗)と失速し上位争いから脱落すると、来季を見据え「クラブが進んでいく道筋」と積極的に若手を起用。前日17日にはプロ1年目のDF田中、MF金子、高嶺がU-23日本代表候補入りし「若い選手がしっかりと成長している証し」と明るい材料も手にした。

古巣浦和とはJ1通算4勝3分10敗と分が悪いが、強く抱く思いがある。ペトロビッチ監督は「厳しい時期もサポーターは常に我々を後押ししてくれた。最後の試合はしっかり勝って終わりたい」。今季を笑顔で締めくくる。【浅水友輝】