第99回全国高校サッカー選手権大会が31日に開幕する。2大会連続11度目の出場となる神戸弘陵は、初戦で遠野(岩手)と対戦(ZAスタ)する。

FW牧野隼也(3年)は、選手権の舞台で夢をかなえる。目立ちたがり屋の牧野の夢は「選手権でテレビに映ること」。兵庫大会ではチームで5戦32得点を決めたうち、牧野は2試合でハットトリックを達成。「全国では3試合で決めます」と意気込む。

もう1つの夢は、農家レストランを開くこと。地元静岡の実家近くに蜂蜜農家が営むレストランがあり、「地域の特産品多くの人を喜ばせたい」と憧れた。高校卒業後は東農大に進学し、サッカーをしながら勉学に励む。まずは、チャンスを手にした1つ目の夢を実現するべく躍動する。

初戦の遠野は粘り強い守りが特徴のチーム。DF木谷亮太主将(3年)は、「(守備の堅いチームに)夏から対策はしてきたので戦い方はわかっている」と自信。谷純一監督(47)は、30日に最終調整を終え「雰囲気もよく、いい形でリラックスできている。一戦必勝の気持ちで臨みます」。過去の最高成績は93年のベスト8。J3今治に内定しているMF松井治輝(3年)を擁し、新たな歴史を刻む。