史上4校目の2連覇を狙う藤枝順心(東海2位)が修徳(東京、関東1位)を1-0で退け、2年連続の4強進出を決めた。FW窓岩日菜(2年)の3試合連続ゴールが決勝点。難敵との接戦を制した。7日にノエビアスタジアム神戸で行われる準決勝では、帝京長岡(新潟、北信越1位)と対戦する。

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藤枝順心FW窓岩が勝利の立役者となった。0-0の後半4分、MF柳瀬楓菜(ふうな)主将(3年)の鋭い左クロスに反応。ゴール前に飛び込み、左足でゴール左隅に蹴り込んだ。「(柳瀬と)目があって『ここしかない』と感じた」と白い歯を見せた。

3戦連発に「FWとしての役割が果たせている」とうなずいた。相手の徹底マークに苦しむ場面もあったが、待望の先制点を守り抜いて3試合連続の完封勝ち。戦前に多々良和之監督(56)が「今回が大一番。修徳は、我々の良さを出させないプレーをしてくる」と語った一戦を制した。

窓岩は福井・鯖江市出身。中学時代はフットサルチームの福井丸岡RUCKでプレーし、3年時には主将として全国大会優勝に貢献した。「高校ではサッカーをやりたかった」と、名門・藤枝順心への進学を決めた。フットサル仕込みの細かいボールタッチとスピードが持ち味。「技術や狭い場所でのプレーは、今に生きている」と話した。

常盤木学園(宮城)と並ぶ、史上最多タイの5度目の優勝まで残り2勝に迫った。「4戦連続ゴールを狙う。3年生たちと1秒でも長く試合をして、2連覇を達成したい」。試合後は連戦に備えて、足早に宿舎へ向かった。【古地真隆】