J1清水エスパルスは15日、オンラインで今季の新体制発表記者会見を行った。スペイン出身のロティーナ新監督(63=前セレッソ大阪監督)らが出席。新加入選手11人も抱負を述べた。

今季は20チーム中、下位4チームが降格する。序盤の出遅れが致命傷になる可能性もあるだけに、クラブは新型コロナウイルス対策と並行して、開幕へ向けた準備を進めている。ブラジル人は6選手で、DFエウシーニョ(31)、DFウィリアム・マテウス(30)以外の4人は既に来日。現在は隔離期間中だが、同期間を終えた選手から順次チームに合流する。大熊清ゼネラルマネジャー(56)は「クラブ力が求められる。強いエスパルスを築くために動いてきた」と話した。

2年連続リーグ最多失点の守備改善が上位進出の鍵になる。ロティーナ監督は「昨年は得点と失点のバランスが良くなかった。攻撃と守備は連動している」と、攻守両面からのアプローチで強化を進めていく。

チームは16日に静岡市内で始動。指揮官自身も隔離期間中のため、当面の間はリモートシステムを活用して指導する。未曽有の事態だが、目標のタイトル、アジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて最善を尽くす。【古地真隆】

○…今季のクラブスローガンは「PENETRATE(ペネトレイト)」と発表された。英語で貫く、突き進むなどの意味がある。就任2年目の山室晋也社長(60)は「大きな壁を突き破り、ファン・サポーターの皆さまと新たなステージへ駆け上がる思いを込めた」と説明した。巻き返しを図るべく、今オフは積極的な補強策を進めた。「多額の支援をいただき、充実した戦力を整えることができた」と自信をのぞかせた。