ガンバ大阪は22日、クラブOBで元日本代表FW大黒将志氏(40)が、今季から下部組織(アカデミー)のストライカーコーチに就任すると発表した。ユース、ジュニアユースなど育成年代のFWを専門的に教える立場になる。

これにともない、昨年6月にJ2栃木SCを退団した大黒氏は、20年シーズン限りで22年間に及んだ現役を引退。16年ぶりに古巣G大阪に復帰し、指導者生活をスタートさせることが正式に決まった。

大黒氏はクラブを通じて「僕も育てていただいたG大阪で、指導者を始めさせてもらえることに感謝の気持ちでいっぱいです。1人でも多くトップチームで長く活躍できる選手を輩出できるようにがんばります。FWの選手たちは、どこでもいつでも誰とプレーしてても、点が取れるような選手になってもらえるように、一緒に努力して共に成長していけたらと思います」などとコメントした。

大阪・豊中市生まれの大黒はG大阪の下部組織出身。99年にトップ昇格を果たし、日本代表には05年、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選北朝鮮戦の後半終了間際の決勝点で“神様、仏様、大黒様”と呼ばれた。06年W杯ドイツ大会にも出場し、グルノーブル(フランス)やトリノ(セリエA)など国内外のクラブでプレーした。

根っからの理論家で、オフサイドぎりぎりに抜けだす動きだしが抜群にうまい。シュート技術も高く、育成年代に伝授する存在としては適任だ。

◆大黒将志(おおぐろ・まさし)1980年(昭55)5月4日、大阪府生まれ。G大阪下部組織から99年昇格、06年グルノーブル(フランス)トリノ(セリエA)、横浜、J2京都などを経て18年栃木へ。J1通算204試合69得点、J2通算260試合108得点、06年W杯ドイツ大会出場など国際Aマッチ22試合5得点。178センチ、73キロ。趣味は犬、車、UNO。