ヴィッセル神戸は31日、本拠地ノエビアスタジアム神戸で今季の新体制、新加入選手発表会を行い、公式ユーチューブチャンネルで生配信した。

2月1日から新社長に就任する徳山大樹・副社長執行役員は「昨季はアジアNO・1を目指し、初めてACLに出場し、ベスト4という結果を出せた。今季は改めてACL(出場権獲得)を目指し、J1リーグ戦に集中したい」とあいさつ。

平野孝スポーツダイレクターは「昨季終盤でなかなか得点できなかったので、補強をして今季を迎えられた。(今後も)地力をつけ、補強をやり続けることで、アジアNO・1に近づけるはず」と現状の編成について説明した。

昨年9月に途中就任した三浦淳寛監督は「昨季以上の気持ちが入っている。チーム一丸となって(昨季14位に終わった)J1リーグ戦に臨みたい」と意気込んだ。

新加入組で会見に参加したのは、J2東京ベルディから移籍したMF井上潮音ら4選手。井上は「練習が始まり1週間。やはりレベルは高い。この環境だともっと成長できると確信している。タイトル獲得のために頑張りたい」と決意表明した。ブラジルの名門フラメンゴから加入のFWリンコン(20)は、日本への入国を制限されており、映像で「日本に行くのが楽しみ。すぐにお会いしましょう」とメッセージを寄せた。

 

その後の記者との主な一問一答は次の通り

-新社長はどんなクラブ運営を目指すのか

徳山社長 昨季はいい結果とはいえないが、過密日程の中で初めてACLに参加して一定の結果を出せた。新しい選手の躍動、底上げもできた。今季も三浦監督中心に、リーグ戦中心に結果にこだわる。1試合1試合、勝ち負け以外に内容にもこだわる。

-昨季に足りなかったものやリンコンの評価は

平野氏 コロナ禍の中でもパフォーンマンスは少し足りないものがあった。もう1つは終盤、なかなか得点できなかった。リンコンを獲得したのは、16歳からフラメンゴで4年間プレーしており、ゴール前で違いを見せてくれる。20歳という年齢で移籍が実現したのはまれなケース。神戸に強い思いを示してくれた結果(入団となった)。

-今季の編成について

三浦監督 昨季は総得点は全体の5位、総失点は14位だった。リンコンはブラジルの世代別代表選手で、球を持った時や裏への動きだしがうまい。チームの総得点を上げることにつながる。

-リンコンの来日が見えないが、他に補強はあるのか

平野氏 現時点で2月の初旬までは入国できず、開幕に間に合うかどうか。彼と連絡をとり、フィジカルメニューを送って体調を整えている。補強は外国籍選手は難しい。国内もあるが現時点というより、1年を通してチームを強くするために補強はやり続けたい。移籍期限までは、いろんな対応をできるようにしたい。