高知市内で1次キャンプを行っているJ2アルビレックス新潟は9日の午前、攻守の確認やセットプレー練習を行った。

運動量を生かした攻撃参加と高精度キックが持ち味の新加入DF、星雄次(28=J1大分)がコンディションを上げている。「チームの雰囲気はとてもいい。監督の求める戦術を理解した上で、(特徴の)前への推進力をアピールしていきたい。始動して3週間、(コンディションは)もっとよくなる」と笑顔を見せた。

「自分の特徴をチームのために」。18~20年まで在籍した大分では左サイドバックを主戦場としたが、右サイドバックやシャドーの位置でプレーするなど、アルベルト監督(52)が好むポリバレント性も持ち合わせる。「(新潟は)立ち位置など約束事が多いが、ポゼッションサッカーは自分のスタイルに合っている。得点に関わるプレーを増やしたい」と話し、「周りの選手の特徴もつかめてきたので、パスを出し合うタイミングなど、もっとすり合わせていきたい」と意気込む。

精度の高いプレースキックも魅力の1つ。ここまでの練習試合ではセットプレーのキッカーを務め、6日のJ3讃岐戦(3○0)では左CKからアシストを記録した。「これまでキッカーを務めた経験はあまりないが、役割を与えてもらっている。キックの質にこだわって練習していく」。10日の練習試合(対戦相手は非公開)に向けては、「守備面での立ち位置に気を配りながらタイミングよく攻撃に参加するなど、自分の特徴を表現したい」と力を込めた。【小林忠】