鹿島アントラーズは25日、鹿嶋市内で清水エスパルスとの開幕戦(27日)に向け調整を行い、主将のMF三竿健斗(24)がスタートダッシュへの思いを口にした。

指揮官が代わり、選手が入れ替わった昨季は開幕4連敗とつまずいた。それだけに、三竿は「最終的な順位に影響したのは、序盤で勝ちきれなかったところ。いかにスタートよく、勝ちを積み重ねられるかが最終的にタイトル争いの時に響く」とスタートダッシュの重要性を口にした。

今季は選手の大幅の入れ替えもなく、ザーゴ監督が目指すサッカーを各選手が理解し、互いの特長もわかり合っている中で開幕戦を迎える。開幕で対戦する清水は、指揮官が代わり、選手も大幅に入れ替わっている。三竿は昨季の経験を挙げながら「最初の難しさはあると思う」とし「一体感、チーム力では上だと思います」と自信を見せる。清水の印象として、昨季までロティーナ監督が指揮したセレッソ大阪をイメージしており「ポイントは先制点。いかに先制点を獲ってゲームの主導権を握るかが大事。僕たちは去年の開幕戦で最初のチャンスを決めきることが出来ずに、失点して敗れている。先制点を取ってゲームを支配することがカギになると思います」と見据えた。

17年1月1日の天皇杯を最後に、国内タイトルから遠ざかる。リーグ戦では過去4年で川崎フロンターレが3度頂点に立っている。この現実に、三竿は「どこが(タイトルを)取っているかではなく、自分たちが目の前でタイトルを逃していたり、力不足で最後、及ばなかったところが非常に悔しい。常に自分たちに矢印を向けていますし、そこの悔しさが僕たちを今、強くさせる1つの要因になっていると思う。常に自分たちに目を向けて最終的にタイトルを取れるチームになりたいと思います」とタイトルへの強い思いを言葉に込めた。