国内初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参入するINAC神戸レオネッサが26日、神戸市内で始動した。気温7度、冷たい雨が降るなか、今季、復帰した星川敬監督(44)は「思っていたよりも動けていた。意識が高くて、最初にしてはよかった」と笑顔を見せた。

昨シーズン終了後に、チームを支えてきたDF鮫島彩らが移籍。期限付き移籍していたMF川澄奈穂美も、米NWSLのスカイ・ブルーFCに復帰し、チームを離れた。一方で、なでしこジャパンのGK山下杏也加(25)ら新戦力が加入した。11、12年とリーグを連覇した名監督は新守護神について「身体能力、足元の技術が女子サッカーの枠を超えている」と期待した。

今年はWEリーグ元年。新生INACを披露する絶好の場だ。指揮官は「(優勝を)期待されているのはわかる。自信がなかったら帰ってこない。初タイトルを取る。今年は東京オリンピックもあるので、いい選手を送り出して、メダルに貢献していきたい」と気持ちを込めた。【南谷竜則】