鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が2日、オンラインで取材に応じ、3日のルヴァン杯・サガン鳥栖戦のホーム白星へ強い思いを口にした。

2月27日の清水エスパルス戦との開幕戦は逆転負けを喫し「選手たちには、なぜ失点になったかの話をした。違う大会なので切り替えてやっていく」と、ルヴァン杯での切り替えを促したことを明かした。その上で「ルヴァン杯は決勝に行く目標を持っている。明日の初戦を勝っていかなくては。特にホームは主導権を持って勝っていく目標は変わらない。ホームで好条件を、自分たちの好成績、いい結果に結びつけないといけない」と話した。

開幕の清水戦は、先制点を取るまでは、ボールを奪われたら速い攻守の切り換えで奪い返し、主導権を握り、理想の試合運びを見せていた。ザーゴ監督は自身の指導の哲学として「サッカーは相手ゴールにたどり着くもの」と挙げ、他会場の開幕戦の印象を「大半のチームが引いて守ってカウンターをするところを目指してやっているところが多かった」と振り返った。

「指導者として選手がサッカーがうまくなるところを伝えないといけない。それがその国のサッカーや世界のサッカーに貢献することになっていく。どうしても世の中は結果、勝敗だけを求めがちだが、僕はそういう部分がサッカーのおもしろい部分でシビアなところだと思う」と持論を展開。

「つなぎながらやるのと、攻守の早い切り替えでボールを一瞬でも早く奪い返すことをやれば、その方がおもしろみのあるサッカーが出来ると思っている。それを実現させるために日々、工夫しながら取り組んでいる。継続してやらないといけない」とぶれない志を口にした。

昨季は最下位を経験するも、5位でリーグ戦を終えた。ザーゴ監督の下、攻守でアグレッシブなサッカーで、まずは鳥栖戦でルヴァン杯の好発進を狙う。