名古屋グランパスが開幕4連勝を飾った。前半19分、相手のパスミスを拾ったMF稲垣祥(29)が、ペナルティーエリア(PA)手前中央から、強烈なミドルを放った。左隅に突き刺し、2戦連続の決勝ゴールを決めた。「スペースがあいて、積極的に打っていこうと思った。今までも(チャンスは)何回かあったが、今回は形になってよかった」と自信を深めた。マッシモ・フィッカデンティ監督(53)も「人間的にすばらしいし、ゴールもすばらしい。外から打ったのも枠にいっていた。下手したら3点取っていたんじゃないかな。彼らしいプレーをやってくれた」と絶賛した。

昨季はリーグ最少の28失点。その堅守は今季も健在で、無敗という結果につながっている。指揮官は「スキを作ったり、流れによってカッとなったり。そういうことやっていたら絶対に勝てない。どうしたら集中した状態で戦えるのか。選手たちは当たり前のように淡々とやってくれたのかなと思います」と自ら作り上げたチームを誇った。【南谷竜則】