J1清水エスパルスは25日、富士市とファミリータウンパートナーシップ協定を結んだ。同市役所で締結式を実施。清水の山室晋也社長(61)らが出席した。同協定は、SDGs(持続可能な開発目標)の理念のもと、双方の協力や連携をさらに深めることで、地域の発展に貢献することを目的としている。同理念に基づいた協定締結は、クラブ初の試みとなる。

2019年に清水は、Jリーグクラブで初めて優先的に取り組むSDGs目標を表明。今回の協定はクラブから市側に持ち掛けた。山室社長は「富士市の皆さまには、多大な支援をいただいている。互いの強みを持ち寄り、さまざまな取り組みを推進していきたい」と決意を示した。

今後クラブは富士市内の小学生を対象にしたキャリア教育授業を行うほか、ホーム試合で同市のプロモーション活動などを展開する。同市出身のMF石毛秀樹(26)は「自分が率先して、イベントなどに協力したい」と話した。

昨年7月に富士市は、政府からSDGs未来都市に選定された。小長井義正市長(65)は「行政のみでは限界がある。スポーツの力を貸していただけることになり、心強く思う」と歓迎した。【古地真隆】