リーグ11位のモンテディオ山形は、3月ラストゲームで今季初完封負けを喫し、13位に転落した。ここまで全試合で得点した山形は、ファジアーノ岡山のシュート5本を上回る同12本でゴールに迫るも、リーグ最少失点を誇る堅守に阻まれた。石丸清隆監督(47)は「ホーム2連敗はやってはいけないこと。選手たちはよくやってくれたと思うので、これは僕の力不足かなと思います」と悔やんだ。

1点が遠かった。前半22分、MF南のクロスを2試合連続得点のMF加藤が頭で狙うも相手GKが好セーブ。そのクリアから攻撃を組み立て、今度はFWアラウージョがクロスを頭で合わせたが枠外に外れた。以降も無得点が続き、同38分にCKのこぼれ球を岡山MF上門にダイレクトシュートを決められ先制された。

山形は後半、FW2選手を投入してさらに攻撃的に。チーム全体でシュート7本を放つも、最後までゴールは奪えなかった。今後は4月3日にアウェーでギラヴァンツ北九州と戦い、翌週11日はリーグ5連勝で勢いに乗る首位のアルビレックス新潟をホームに迎える。ここまで全試合出場のMF山田康太(21)は「試合はすぐに来るので、下を向いていられない。1週間、みんなが同じ方向を向いて早くホームに勝ちを届けられたら」と燃える。まずは敵地で勝ち点3をつかみ、上位との戦いに弾みをつけたい。【相沢孔志】