徳島ヴォルティスジュニアが、沖洲フットボールクラブとの徳島県対決を制し、初優勝を果たした。朝からの雨で、ぬかるんだピッチに戸惑いをみせる場面もあったが、最後まで攻撃の手を緩めず、終わってみれば4-0の快勝。

優勝したヴォルティスは、全国の強豪16チームによる「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)での決勝大会に出場する。

モットーとする「超攻撃的サッカー」を決勝の舞台でも遺憾なく発揮した。

第1ピリオド、ドリブルシュートを得意とする大石翔真(6年)が、ゴール前のルーズボールに反応。相手と競り合いながらも、幸先よく、先制点を押し込んだ。第2ピリオドには、右からのコーナーキックを山水新大(5年)が頭で合わせて、追加点。2点リードで第3ピリオドを迎えた。

攻撃的な姿勢を崩さないヴォルティスは、身長170センチの高橋成海(6年)が力強い右足シュートでリードを3点に広げると、ダメ押しの4点目は、キャプテンの倉貫溜凰(6年)だった。足場が悪いなか、巧みなドリブルで抜け出し、GKとの一対一を冷静に沈めた。沖洲FCに反撃するスキを与えない快勝劇だった。

4試合で15得点の攻撃力に注目が集まるが、クレバーなプレーをする中島俊太(6年)を中心とした守備も大会を通して安定していた。

試合後、倉貫主将はチームメートについて問われると「普段は、ふざけてばかりいる」と、おどけてみせたが、試合になると一致団結。出場している選手はもちろん、ベンチにいる選手もコーチングや声援を送り、味方を鼓舞していた。

反田和宏監督は「うまさや高さ、賢さなど、個性を持った選手が多い。全国大会でも面白いプレーをしてくれるよう、サポートしていきます」と、期待たっぷりに話してくれた。

 

決勝トーナメントの結果は以下の通り。

<準決勝>

沖洲FC(徳島)4-0川内北SSS(徳島)

ヴォルティス(徳島)4-1DESAFIO(香川)

<3位決定戦>

DESAFIO11-0川内北SSS

<決勝>

ヴォルティス4-0沖洲FC

<主催>日刊スポーツ新聞社<後援>日本サッカー協会<主管>四国サッカー協会、高知県サッカー協会第四種委員会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>香川県農業協同組合、高知県農業協同組合