J3アスルクラロ沼津は、J1清水エスパルスと練習試合を行い、0-2で敗れた。無得点に終わったものの、主力組が出場した前半は前線からのプレスが機能。カウンターからゴールへ迫る場面もあった。先発したFW渡辺りょう(24)は「我慢強く守り、良い形でのカウンターが3回ほどあった」と振り返る。その上で「最後に決めきる部分が課題。質を高めていきたい」と反省も忘れなかった。

18日には、天皇杯静岡県代表決定戦の準決勝が控える。2018、19年の同決定戦の決勝で敗れた、JFLのホンダFCと対する。「ボールを握られても、ストレスを感じずに戦いたい」と渡辺。今井雅隆監督(62)も「技術があり、ボールの支配が上手なチーム」と警戒を強める。4大会ぶりの本大会出場を目指し、まずは「アマチュア最強」と呼ばれる強敵を打ち破る。

 

《清水・栗原イブラヒムジュニアが成長見せる一撃》

○…清水FW栗原イブラヒムジュニア(19)が、チーム2点目を決めた。後半24分から2トップの一角で途中出場。同33分、右クロスに合わせてゴールに突き刺した。「得点は自分の評価を上げるために、最も大事なこと。絶対に決めるつもりだった」。昨季は沼津に育成型期限付き移籍。古巣対決に「成長した姿を見せたかった」と、強い決意で臨んでいた。公式戦でのプロ初ゴールを目指して、今後も地道にアピールを続けていく。

◆代替日決定 沼津は12日、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた、11日のFC岐阜とのリーグ戦(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)が、5月5日に同会場で代替開催されることを発表した。岐阜に複数の陽性者が確認されていた。