J2アルビレックス新潟のFW矢村健(23)が3試合連続のゴールを狙う。23日、高知・春野総合運動公園で、24日の愛媛FC戦(ニンスタ)へ向け、非公開練習を行った。

前節21日の栃木SC戦(2△2)で豪快なオーバーヘッドで今季2得点目を挙げたアタッカーは好調をキープ。持ち前の推進力とゴール前での勝負強さを今節も発揮し、開幕から7勝2分けと無敗で首位を走るチームに、2試合ぶりの勝利をもたらす。

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キレキレの矢村が3戦連発でネットを揺らし、開幕からのチームの連続不敗記録を10に伸ばすつもりだ。愛媛戦前日の23日、オンライン会見の臨んだ背番号39は「(連続得点は)特に意識はしていないが、求められる役割を果たした上で狙っていく」と意欲を示した。チームは栃木戦翌日の22日、新幹線や飛行機を乗り継ぎ、約5時間をかけて春季キャンプ地でもある高知・春野入り。「リカバリーもしっかりできている。慣れ親しんだピッチでいい準備ができた」と順調さをアピールした。

今季初先発となった栃木戦は右MFでプレー。途中出場で決勝点を決めた17日ツエーゲン金沢戦(1○0)の勢いそのままに、前半8分にスーパーゴールを奪った。「友だちやサポーターから多くのメッセージをもらった」と笑顔で振り返ったが、満足はしていない。「勝利につながらなかったし、パスや立ち位置の質を向上させないと。ビルドアップの面でもっと貢献したい」。

プロ2年目の23歳。今季は本職FWでなく、サイドアタッカーとしてブレークを狙う。「どの位置でも結果を残すしかないし、自分に『伸びしろ』も感じている。監督の求めることにプラスし、自分の特長を大切にしたい」。中2日の愛媛戦。「今、チームは誰が出ても結果を残しているし、『自分もやってやる』と思っている選手ばかり。自分も気を引き締め、勝ち点3を新潟に持ち帰る」と力強かった。【小林忠】