記念ずくしの日となった。横浜F・マリノスの新加入ブラジル人FWレオ・セアラ(26)が、「デビュー1分弾」をかました。後半32分に途中出場。その1分後だった。右サイドでボールを拾うと、ペナルティーエリア右に進入。左足でゴール左へ流し込んだ。J1初出場、その試合のファーストプレーがJ1初得点。「このゴールは娘にささげたい。生まれてから1カ月。ブラジルにいる奥さんにもささげたい」。パパとしても、忘れられない1日となった。

待ち望んだ1日だった。隔離期間を経て20日から練習に合流。「この瞬間を待っていました」。ポジションを争うFWオナイウが2得点、FW前田も1発。ベンチスタートの中、仲間の活躍に刺激を受けるように、ピッチで思いを爆発させた。前田は「レオはライバルだけど、マリノスは家族というか、チームとして戦っている。他の人が取ってもうれしいし、いいライバル関係で出来ている」。相乗効果も重なり、ホームの「横浜ダービー」を5発で快勝。ポステコグルー監督は「誰が出ても、力は落ちない」と底上げにうなずいた。新たなピースを加え、横浜はさらに上へ向かう。【栗田尚樹】