ジュビロ磐田はモンテディオ山形戦で敗れ、連勝が「4」で止まった。第9節の大宮アルディージャ戦で5試合連続ゴールを挙げたFWルキアン(29)は厳しいマークを受けて無得点。エースを封じられて敗戦したが、代わって入ったFW小川航基(23)がキレのある動きを見せた。

1点を追う後半ロスタイム、右クロスを右足ダイレクトで合わせた。シュートは相手GKの好セーブで止められたが、この日1番の見せ場をつくった。「今日は入らなかったけれど、これからもいい準備をし続けたい」。試合後は敗戦の悔しさをにじませつつも、言葉には力強さが戻っていた。

今季は開幕戦で先発出場したが、その後は控えに甘んじている。「ルキアンの調子が良くて、自分が出れていない状況だけれど、少ない時間でもアピールして、得点を決めて出場機会を増やすのがプロだと思う」。今月10日の第7節松本山雅FC戦では出場時間10分で2度の決定機をつくり、ゴールへの意欲をプレーで体現した。

今後もルキアンは相手チームから研究され、厳しいマークを受けることが予想されるだけに、小川航の奮起は欠かせない。「チャンスが来たときに集中して1発で仕留めるように、これからもしっかりと準備をしていきたい」。ゴールに飢える背番号「9」が覚醒すれば、チーム状況もさらに上向くはずだ。【神谷亮磨】

▽大宮戦得点経過 前半6分(大宮)中野誠也 前半11分(磐田)大津祐樹 後半26分(大宮)ハスキッチ 後半31分(磐田)ルキアン 後半36分(磐田)山田大記

▽山形戦得点経過 前半34分(山形)中村充孝