川崎フロンターレのFW小林悠(33)が16日の札幌戦で途中出場し、史上121人目のJ1通算300試合出場を達成した。クラブではMF中村憲剛(J1通算471試合)に次いで2人目の大台到達。節目の試合で1-0の後半ロスタイムに今季6点目を決め、チームは22戦負けなしのJ1新記録を達成した。
小林は拓殖大在学中の08年にJ2水戸の特別指定選手としてJ2リーグ戦5試合に出場。10年にJ1川崎Fに加入し、同年9月11日の横浜戦(等々力)でJ1初出場を果たした。33歳7カ月での300試合到達は同じ大卒選手だった中村(中大)の33歳9カ月と大差はなく、クラブのレジェンドとほぼ同じペースでピッチに立ち続けている。
クラブJ1歴代最多126得点の元日本代表FWは今季、出場機会が限られながらも6得点。プロ2年目の11年から12→6→5→12→5→15→23→15→13→14→6点とコンスタントにゴールをマークしている。「J1連続シーズン5得点以上」という基準で集計すると、11年連続は03~13年のFW前田遼一(当時磐田)と並びJ1歴代1位の記録となっている。ただ、今季ここまでの6得点はあくまで「通過点」か。J1史上5人目となる6年連続10ゴール以上の快記録達成が期待される。
〈川崎FのJ1通算出場数10傑〉
(1)中村 憲剛 471
(2)小林 悠 300
(3)谷口 彰悟 241
(4)伊藤 宏樹 236
(5)井川 祐輔 229
(6)登里 享平 222
(7)大島 僚太 217
(8)ジュニーニョ 207
(9)車屋紳太郎 188
(10)谷口 博之 179
〈J1連続シーズン5得点以上〉
11 小林 悠 01年~継続
11 前田遼一 03~13年
9 興梠慎三 12~20年
8 中山雅史 95~02年
8 マルキーニョス 03~10年
7 ジュニーニョ 05~11年
7 他7人が記録