J1清水エスパルスDF片山瑛一(29)が、今季初の連勝を誓った。

28日は静岡市内で練習に参加。約2時間にわたり汗を流した。前線から最終ラインまでこなす、高いユーティリティー性が持ち味。チームの戦いに幅をもたらす存在となっている。

前節の東京戦(3○0)では、右サイドハーフでフル出場。周囲と好連係を見せ、さらにダメ押しの3点目を奪った。加入後のリーグ戦初ゴールを決めて、10試合ぶりの白星に貢献した。長いトンネルを抜けて「成功体験を重ねられず、目指す具体的な形を見いだすことが難しかった。でも、この勝ちを自信にして、チームの成長を加速させていきたい」と振り返った。

開幕直後は主にサイドバックでプレー。3月中旬に右ハムストリングス肉離れで離脱したが、復帰後はリーグ4試合連続でピッチに送り出されている。C大阪時代から指導するロティーナ監督(63)は「瑛一がいない2カ月間は、複数のポジションで選手を失った感覚だった」と話した。

次節は30日、アウェーで横浜と対する(日産ス、午後1時)。19日のルヴァン杯横浜戦では片山の得点で先制するも、1-5で大敗。リベンジマッチに向けて「受けに回らず、積み上げてきたものを出す」と力を込めた。【古地真隆】