J2アルビレックス新潟のFW鈴木孝司(31)が古巣からゴールを奪い、チームを再び上昇気流に乗せる。2連敗中の2位新潟は30日、勝ち点33で並ぶ3位琉球をホームに迎える。29日は聖籠町で約2時間、汗を流した。練習後、ベテランFWは絶好調宣言。11試合ぶりとなる今季5得点目へ向け、意欲を見せた。多彩なバリエーションでゴールに迫る点取り屋は、負ければ順位が入れ替わる正念場の一戦に臨む。

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ケガからの完全復活を狙うストライカーが前日会見で、開口一番に「絶好調です!」と笑顔を見せた。右太もも裏を痛めて4月上旬から約1カ月、戦線離脱していた鈴木の右足には今もテーピングが巻かれているが「足は問題ない。前節から1週間、いい準備が出来たのでFWとして結果を残したい」と今季5得点目へ意欲を見せた。

前節23日京都戦(0●1)で先発出場し、チーム最多4本のシュートを放った。「負けはしたが、いい場面は作れていた」と中盤の高木、本間、三戸ら前線との連係に手応えを感じている。6試合の離脱もあり3月27日東京V戦(7○0)以来、10試合ゴールから遠ざかる。「『そろそろ』という感じはある。今週は自分にベクトルを向けて準備してきたので、どんな形でも得点を決めたい」。

琉球には19年シーズンに半年間在籍した。27試合で15得点を挙げる活躍を見せ、J1のC大阪に“ステップアップ移籍”を果たした。「(琉球は)当時から攻撃的スタイル。同じスタイル同士の対決となるが内容も圧倒して勝ちたい」と古巣への遠慮は一切ない。

負ければ2位と3位が入れ替わる。ホームでの大一番を前に「連敗しているが、選手は前を向いている。ホームで勝って、サポーター含め全員で喜び合いたい」と3連敗阻止と、勝ち点3奪取を誓った。【小林忠】