13年ぶり2度目の優勝を狙うガンバ大阪は、初戦のタンピネス・ローバーズ(シンガポール)に勝利を収めた。

G大阪はFWパトリックが前半26分、DF藤春の左クロスを打点の高いヘッドで先制点を決めた。後半43分には途中出場のFWレアンドロ・ペレイラが、MF倉田のクロスを頭で追加点を奪い、勝負を決めた。ブラジル勢の決定力が初戦で光った。

序盤からG大阪が優位に試合を進め、敵陣でプレーする時間が多かった。だが、前半30分にはタンピネスに攻め込まれ、守備陣が一転して耐える場面も訪れた。後半もG大阪が追加点を狙い、同26分にFW宇佐美が右足で放ったシュートは右ポストに嫌われた。逆にカウンターを浴びるなど、1点を巡って激しい攻防が見られた。それだけに、G大阪にとっては後半終了間際の2点目は大きかった。

08年の優勝を知る32歳のベテランMF倉田は、大会前に「なかなか経験できない大会だし、勝ち上がればチーム力も自分の実力もアップする。いい経験をして日本に帰りたい」と話していた。まずは大きな1勝を挙げた。

G大阪は4年ぶり10度目の出場。今季のJ1リーグ戦はここまで17位に低迷するが、ACLは08年に優勝するなどJリーグでは国際経験は豊富なクラブ。タンピネスは昨季の国内リーグ2位で今回が初出場。

ACL東地区1次リーグは、H組のG大阪とI組の川崎フロンターレがウズベキスタンでの集中開催に参加。各組1位と、2位のうち成績上位3チームの計8チームが決勝トーナメントに進む。

白星スタートを切ったG大阪は、28日(日本時間29日)の第2戦で全北(韓国)と対戦する。