ベルギー1部シントトロイデンに完全移籍する鳥栖の東京五輪サッカー男子日本代表FW林大地(24)が9日、ホームFC東京戦後、送別セレモニーで送り出された。来場した母貴子さん(50)とおばから花束贈呈を受けた。場内1周後、仲間からはピッチ中央で3回、胴上げされ宙を舞った。チームもFC東京相手に1-0で完封し、3位浮上。初の海外移籍に花を添えた。

午後9時過ぎ、8000人を超えた観衆を前に退団セレモニーが行われ、まず「勝ってくれた仲間たちにありがとうと言いたい」と感謝した。新天地での抱負については「行くだけでは意味がない。試合でポジションを勝ち取り、ゴールという結果を出したい。自分の価値を証明して、持ってる野心を大切にサッカーと向き合い、サッカー人生を悔いなくやりきりたい」と意気込んだ。

◆林大地(はやし・だいち)1997年(平9)5月23日、大阪・箕面市生まれ。G大阪ジュニアユース、履正社高、大体大を経て20年鳥栖入り。大学4年時はユニバーシアード・ナポリ大会で優勝、特別指定で鳥栖に在籍。卒業後に正式に鳥栖入りし今季2年目だった。今季はJ1でここまで20試合4得点、通算52試合14得点。U-24日本代表で臨んだ東京五輪は、選手枠拡大により、バックアップメンバーから特例での選出を果たし、5試合でワントップとして先発していた。178センチ、74キロ。