J2ジュビロ磐田は今季2度目の逆転勝ちで暫定首位に浮上した。東京ヴェルディに2-1。

1点を追う前半22分にMF遠藤保仁(41)が直接FKを決めて同点とした。後半7分には左CKを蹴り、MF山田大記(32)のヘディングの決勝点を導いた。元日本代表のベテランが1得点1アシストと活躍し、4試合ぶりの勝利に貢献した。

伝家の宝刀がさく裂した。1点を追う前半22分、ゴールから約20メートルの位置でFKを獲得。キッカーの遠藤は壁に入った味方に細かく指示を出すと、短い助走から右足をすくい上げた。相手の壁7人の頭上を越えたシュートはゴール右隅へ。GKの手も届かない完璧なコースを射抜いた。

41歳6カ月17日でのゴールは、現J1横浜FCのFWカズ(三浦知良)が17年3月12日の群馬戦でマークした50歳14日に次ぐ、J2歴代2位の年長得点記録。横浜FCのMF中村俊輔の41歳4カ月3日を抜いた。

今季は5月15日の群馬戦以来、11試合ぶりの2点目になった。芸術的FKで試合を振りだしに戻すと、後半7分にはCKから正確なキックで決勝点をお膳立て。まさに「遠藤劇場」だった。チームは暫定ながら、3試合ぶりの首位浮上。再び勢いを取り戻し、連勝街道を突き進む。【神谷亮磨】