セレッソ大阪が今季ワーストの5失点で屈辱的な大敗を喫した。ここ17試合でわずか2勝しかできず、今季8年ぶりに復帰したレビークルピ監督(68)の解任は不可避になった。

試合後に森島寛晃社長は、梶野智チーム統括部長(55)ら幹部と緊急会談を持った。当初は関係者控室で話し合いは始まったが、記者を避けるように別室へ移動。その約1時間後、取材に対応した森島社長は厳しい表情だった。

「チームもここにきて勝てない状況が続く。思うような結果が出ず、残念に思います。レビー(クルピ監督)もチームを引っ張ってくれていて、明日(26日)いろんな形で話をする機会を持ちます」

試合後の会見でレビークルピ監督が引責辞任を示唆する発言をしたことは、同社長の耳にも入っていた。

「クラブもいい形でサポートできれば、いい部分もあったと思う。いい方向に持っていくのが大事。変化をつけていかないといけない。今は勝ち切れていない。結果に結びついていない部分がある」

普段は温厚で、決して厳しいコメントをしない森島社長は途中解任を示唆。同社長も現役時代、レビークルピ監督の指導を受け、その哲学に賛同して今季、8年ぶりの復帰を要請していた。本来は擁護したい立場のはずだが、あまりにも結果が出ず、指揮官を守り切れない状況に追い込まれていた。

26日は森島社長自らが、レビークルピ監督に解任を通告する可能性が高く、選手には練習場で説明することになりそうだ。