北海道コンサドーレ札幌は神戸に0-1で完封負けを喫した。前半22分に先制を許し、無得点のまま、今季3度目の2連勝はならず。

3月のホーム戦で3点リードから4失点逆転負けの雪辱を期していたが、昨季に続き2戦2敗で神戸戦4連敗。ペトロビッチ監督(63)は「こうした戦いで結果に結びつけられなかった。結果に対する責任は私にある」と、内容を評価するからこそ、残念がった。

ボールを保持してチャンスは作った。開始2分でMF荒野が最初のシュートを放ったが枠外。同5分のMF青木のミドルシュートも決まらない。押し込み続けていたが、相手GK飯倉からのロングボールをFW武藤が折り返すと、MF中坂に右足で流し込まれた。

今季の敗戦パターンだった。内容で上回るも、勝てなかった。シュートは相手4本に対し14本。後半23分、FWオリヴェイラのシュートは飯倉のビッグセーブに阻まれた。こぼれた球に反応した青木も外した。パスを出したMF駒井は、その場で崩れ落ちて悔しがった。「ビッグチャンスもあったが、得点につなげられなかった。いつも自分たちが課題としているところが出てしまった悔しいゲームになった」と話した。

11位に後退し、今季残り9試合。この日首位川崎Fとの勝ち点差が30となり、残り試合での逆転が不可能となった。荒野は「勝ちにつなげられるようにやっていきたい」と、必死に気持ちを切り替えていた。【保坂果那】