名古屋グランパスが総力戦で過密日程を乗り越える。25日マッシモ・フィッカデンティ監督(53)がオンライン会見に対応した。

J1リーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯、ACLと全ての大会で戦っており、26日にはホームでJ130節大分トリニータ戦を控える。

以下、フィッカデンティ監督の一問一答

   ◇   ◇   ◇

-以前、中盤の選手を変えていたその意図は

フィッカデンティ監督 あの状況はなかなか戦術をぶつけることが出来なかった。もう1度、違った方法を遂行するためには、どういうメンバーでガラッと流れを変えようとする中、選手を交代する方がふさわしいと思って変えた。実際試合の流れも変わった。交代した選手はそんなに気にする必要はないし、入った選手は役割を理解して入ることが出来ていた。

-けが人が復活してきたが

フィッカデンティ監督 選手が足らなかった時、皆が粘って勝ち点を重ねて、いろんな大会で勝ち残ってきた。そろってきたタイミングでACLや来季のACLをリーグの順位で狙える位置にいるし、ACL、天皇杯、ルヴァン杯のフィナーレに全部に関われている。メンバーもそろってきた中、各ポジションでいろんなカードを切ることが出来る。いろんな人の努力でこういう状況を迎えられることが出来て非常にうれしいです。

-失点した試合も見られたが

フィッカデンティ監督 上位にいる中で、失点したという試合がぱっと思い浮かばない。他の選手が出たら全体のバランスが上がったりする場合があるので、そこは微調整が必要だと思う。失点してなくても、失点シーンが作られてしまったら見直さなければいけない。点が入っていなくても良い形があったら、その形が次の試合でできるようにしなければいけない。サッカーはいろんな要素があって結果に影響する。いろんなことを考えながら取り組んでいることを分かっていただければ助かります。

-過密日程の中、どんなメッセージを送っているか

フィッカデンティ監督 日程が変えられない中、4つの大会を全て並べてみると、恐ろしいスケジュールになっている。でも、我々は勝つつもりですし、勝ち進んだら遠征があり、中2日で大事な試合が控える可能性もある。取り組む上では、その日程だろうと絶対勝っていこうとチームで約束事をしている。目の前の試合しんどいよねと言う類いの考えを無くし、全力で挑むことは皆に常に求めて、乗り越えようと伝えている。多くの方に喜びを与えることも含め、勝負により貪欲にならないといけない。ここまで来て満足という選手は1人もいないので、やりきって結果を残して終えることがチーム全員の考えです。

-大分の注意すべきポイント

フィッカデンティ監督 FW長沢選手のエリア内でのヘディングを中心としたクロスに対する能力が非常に高い。また、最初の20分間の入りがすごく良いので、入り方を誤ると主導権を握られて、そのまま90分やられてしまう可能性がある。入りの部分で一気に試合に入り込めるのが非常に大切だと思います。