J1清水エスパルスは、0-2でヴィッセル神戸に敗れて今季初の連勝を逃した。押し込む時間帯もあったが、最後まで得点は奪えず。今季10度目の完封負けを喫した。残留に向けては得点力が鍵となりそうだ。

決定力の差が明暗を分けた。MFベンジャミン・コロリ(29)は「前半は神戸のペース。後半は我々のペースで試合が進んだ。チャンスもあった。もし早く得点していれば、また違ったゲームになったと思う」と振り返った。

決定機の数は互角に見えた。現にロティーナ監督(64)は「後半は攻守において良いスタートを切り、自分たちの時間をつくることができていた。プレー内容を考えると、引き分けでも妥当だと思う」。それでも結果は2点差で完封負け。自軍はチャンスを逃し、相手は確実に仕留めてきた。

内容は五分でも、得点を奪えなければ勝利はない。今季は残り8試合。残留争いでは1ゴール、勝ち点1の差が運命を分けることもある。“ゴール前の質”は、シーズンを通じて課題に挙がってきた。コロリは「ミスを修正して、次の試合に向かいたい」と顔を上げた。エリア内で迫力ある攻撃を見せ、残留争いを抜け出してほしい。【古地真隆】

▽得点経過 前半9分(神戸)武藤嘉紀 後半42分(神戸)大崎玲央