ジュビロ磐田は2-1で町田ゼルビアを下し、3試合ぶりに首位に返り咲いた。前半11分、FWルキアン(30)が右足ループで先制点。

エースが5試合連続ゴールを奪うと、同23分にはオウンゴールで追加点。後半に1失点するも、リードを守り切った。鈴木政一監督(66)は「大きな1勝。大きな勝ち点3になった」とうなずいた。

鮮やかな先制弾だった。前半11分、MF遠藤保仁(41)の浮き球パスにルキアンが抜け出した。絶妙な動きだしでフリーになると、GKの動きを見極めながらループシュートを放った。ルキアンは「うまく抜け出せてゴールにつなげることができた」。5試合連続ゴールは今季2度目。2018年のタイ1部・パタヤユナイテッドで記録したシーズン最多得点(18点)を上回り、キャリアハイの19点目となった。

後半は押し込まれる展開だったが、最少失点で逃げ切った。遠藤は「今日みたいに勝ちきれるようになれば、先は見えてくる」と手応えを口にした。劣勢でもしたたかに勝ち点3を積み上げたことは、チームの成長。ルキアンは「これからも毎試合決勝のつもりで戦う」と言った。今季は残り10試合。来季J1昇格に向けたラストスパートに入る。