ルヴァン杯準優勝に終わったセレッソ大阪が2日、今季公式戦残り全勝を誓った。小菊昭雄監督(46)とFW山田寛人(21)がオンラインで取材対応。

10月30日のルヴァン杯決勝で0-2と名古屋グランパスに完敗し、C大阪はこの日から本格始動した。

小菊監督は「今季は(最多で)合計7試合しかない。全員でラストスパートをかけて、天皇杯獲得という目標へ、最後まで戦い抜こうと話をした」と説明。J1リーグは残り5試合、さらに12月に天皇杯準決勝があり、突破すれば決勝を含めて残り7試合を戦えることを、選手に訴えかけたという。

名古屋との頂上決戦に先発した山田も「改めて(自分に)足りない部分が多かった。天皇杯もあるので、そこに向けての思いが強くなった。まずは決勝にいきたい。より一層、優勝を目指して頑張っていける」と自らを鼓舞した。

現在勝ち点42で12位にいるJ1リーグでは、残り5試合で1つでも上の順位を目指す。まずは数字上でJ1残留を決定させ、7、8位あたりが現実的な目標順位となりそうだ。

小菊監督によると、選手に落ち込んだ様子はなく、主将MF清武や乾、FW大久保、GKキム・ジンヒョンらが練習の先頭に立ってくれたという。指揮官は「それぞれの選手の表情が勇ましかった。戦う集団になったと改めて感じた。新たな戦いが始まる」と再出発を誓った。

J1では今季10試合で得点がないユースから昇格4年目の山田も、ルヴァン杯では5試合2得点とブレークした。3日の徳島ヴォルティス戦(鳴門大塚)へ「競争で自分の位置を勝ち取っていくのが一番大事。状態も悪くないし、自分のプレーができている回数も多いので、試合で出せれば」と2連勝を目指す。【横田和幸】