激戦区大阪大会は、阪南大高が3-0で6大会ぶり2度目の優勝を飾った。

Jリーグ湘南ベルマーレ加入が内定しているFW鈴木章斗(3年)が、先制点を含む2ゴールの大活躍。前回王者で4度目の優勝を狙った強豪・履正社を寄せ付けなかった。

接戦が予想された決勝は鈴木の独壇場だった。前半4分のPKを冷静に決めて先制すると、2-0で迎えた同27分には、ペナルティーエリア左から相手をかわして右足で強烈なシュートを決める。今大会5回戦から登場した阪南大高は、この日で5戦目。178センチ、65キロと細身ながら、鈴木は通算4ゴールで頂点へ駆け抜けた。

阪南大高は8月の全国インターハイにも出場。3回戦で神村学園(鹿児島)に3-4で敗れたが、自慢の攻撃力を全国で披露していた。全国選手権には15年度に初出場し、その時は1回戦敗退。2度目の今回は、悲願の初勝利を目指す。

 

◆阪南大高 大阪・松原市にある私立で学校法人阪南大が運営する。1939年(昭14)に大鉄工学校として開校した。プロ野球には福本豊(阪急)、岩本勉(日本ハム)ら多くの人材を輩出し、JリーグにはFW河田篤秀(J2大宮アルディージャ)らがいる。